こんにちは!CAD歴20年のまさあきです。
このブログは、CADに挑戦してみたいという初心者向け解説ブログです。
50歳いやいや60歳からでもCADに挑戦して図面をパソコンで作ってみましょう。
このブログを全て読んでいただけると「Jw-cad for Windows」で図面を引けるようになります。
JW-CAD for Windowsとは
「JW-CAD for Windows」は2次元汎用のCADシステムで無料でダウンロードできます。
WindowsではVistaから10までサクサク動くのが特徴ですね。
私的にはJWCAD(DOS版)とコマンドの位置を同じにしておいてほしかったと思うところもありますが、ユーザーが多く、フリーソフトにしておくのがもったいないくらいの機能が備わっています。
初期設定
設定を2つ行ってみましょう。
縮尺と用紙の選択
Jw-cad for windows(JWW)の画面を開きます。

最初に行うのは図面の大きさと縮尺です。ほかのCADも同じですがAutoCADは違いますね。
初期設定は A1 1/1 になっています。
画面右下の赤い矢印の部分です。ここをクリック。
ここは作図する図面の大きさと縮尺を決める場所になります。例えばA3の1/100です。
用紙の設定は新しく作図するたびに設定を行います。作図途中でも変えられます。
ここからCADの最初のスタートになります。
マウスホイールの設定(おススメ!!)
私がおすすめする設定は、マウスホイールを使えるようにすることです。
初期状態では、マウスの真ん中にあるホイールが使えない状態になっています。

マウスの使い方
マウスの左右同時クリックの使い方、マウスホイールの設定方法、左クリック・右クリックの使い方についてわかりやすく説明しました。
詳しくはこちらのブログを参考にしてください。

最初におぼえるコマンドはたった4つ
CADを開くとたくさんのコマンドがあって何をどう使ったらよいのかがわかりませんね。
特にJWーCADは画面の上と左右にズラリとコマンドが並んでいるので制作意欲が半減してしいます。
どのCADでもそうですが、とりあえずこれだけ覚えておけば図面を引けるというコマンドがあります。
- 線
- 複線
- 伸縮
- 消去
とりあえずこの4つさえ覚えると作図ができます。
では一つ一つ解説していきましょう。
線
「線」をクリックすると線が引けるように線がマウスを追いかけてきます。
そしてもう一度クリックすると線を引き終わります。
間違った場合はキーボードの「ESC」を押すと元に戻ります。
でも紹介したように左クリックで自由なポイントから線を引き始めます。
その際に下の図のように「水平・垂直」のところにチェックマークを付けると線は文字通り90度上か下かと水平の線のみ引けるようになります。
このチェックの取り外しはキーボードのスペースでもできますので、いちいちマウスでクリックしないでスペースとEscに手を添えて線を引くとよいでしょう。

複線
平行な線を引けます。
私はこれを一番使っています。
「複線」をクリックします。

平行にひきたい基準の線をクリックします。
クリックした線はピンク色に変わります。
どのくらいの幅で平行線を引くのかをmm単位で左上の部分に入力します。
1mであれば1000と入力します。
入力した時点で赤い線で1000離れたところに表示されています。
図で言うと基準となる線より上側に1000㎜離れた線を引く場合は、ピンクの線より上の自由なポイントでクリックすると上に線が決定となって表示されます。
逆に下側に引きたい時はピンクの線より下側の自由なポイントでクリックすると線は下に表示されます。

伸縮
線を伸ばしたり短くして一度引いた線を修正できます。

上の図を見ながら説明します。縦の線を短くしましょう。
縦の線をクリックします。
クリックすると気に短くなった時に残したい部分の線の上を左クリックします。

図のように交点まで短くしたいので交点で右クリックします。
これで線が短くなります。
消去
線を消します。
右クリックは1本の線を消します。
左クリックは1本の線の一部分だけ消せます。

線を左クリックするとピンクに色が変わります。
消したい部分の端部から端部をクリックすると線が消えます。
寸法の引き方
CADって便利だなと~!!思う機能として「寸法」があります。
製図板やドラフターで図面を引いていた時代は寸法の書き方で上手い下手がわかってしまうポイントでしたが、CADでは数回のクイックで寸法が引けてしまいます。

文字の入力
「文字」を左クリックします

文字入力の横長のバーが出てきます。
ここに文字を入力するだけで画面に文字を表示することができます。
文字を入力してエンターを押します。
文字を配置するところを指示します。
クリックすると文字を配置できます。
左上に「水平」と「垂直」があります。
普通に横書きの場合は水平、垂直は文字を90度半時計回しで回した状態で表示されます。
これらはキーボードのスペースを押しても切り替えることができます。
文字の大きさについて。画面の左上に[1]W=2 H=2 D=0(1)のところをクリックします。書き込み文字種変更が画面上に出てきます。
上の図は文字種[1]~[5]を並べてみました。
一度画面に表示した文字を移動させる場合は、文字を左クリックして移動させたいところにクリックすると移動します。
同じく複写したい時は文字を右クリックすると複写することができます。
これで、図面上に文字を表示させることができました。
一度入力した文字は文字入力の横長のバーからリストで出てきますので、何度のキーボードをたたく必要はありません。
私はCADで会社の室内に掲示するポスターなんかを作成します。
図面ではなく文字のみで「全体会議〇月〇日〇時から!!場所は会議室」や「ソフトボール大会やります!!参加者募集」など文字を自由に表示させて図形や画像を貼り付けられますので便利です。
チョットした小技
ちょっとした小技について解説していきます。
- 前回解説した「伸縮」の第2弾・・伸縮で線を編集するときに右クリックの特性を応用すること。
- 画面の移動・・画面を移動させるときはカーソルをもっていき左右両方クリックすると瞬時に画面が変わる。
- マウスホイールをクリックとEscキー・・マウスホイールをクリックすると線属性の選択メニューが表示される。ESCはキャンセルボタン。
この3つを説明します。これで少しは作図スピードが上がるかと思います。
「伸縮」第2弾
前回説明した伸縮の応用編です。
下の図のように異なる3本の水平線があります。
この3本の右側端部をピッタリそろえましょう。
上の線の右端と同じところにそろえるには、「伸縮」をクリック。
伸ばしたい線の上で左クリック。

そして揃えたい上の線の右端を右クリックします。そうすると下の図のように上の線と同じ右端にそろいました・

同様に下の線もそろえます。
伸ばしたい線の上で左クリック。
そして、基準とする上の線の右端で右クリックします。
これで3本の右端をそろえることができました。

マウスの右クリックは端点や交点でピッタリと合わせることができます。
画面のスライド
「設定」→「基本設定」→「Shift+両ドラックで画面スライド」もしくは「 Shift+左ドラックで画面スライド」→「OK」
この設定で画面をスライドすることができます。

画面の移動
表示されている画面を横や縦に移動させたいという時に使います。

マウスのカーソルを見たい場所の中央付近に持っていき、左右両方クリックします。
瞬時に、カーソルのある個所が中央になった状態で表示されます。

私はこれは非常によく使います。とても便利ですので是非覚えていただくとよいと思います。
ホイールクイック
マウスのホイールを回さないで押す!のです。

線属性を選択する画面が出てきます。消したい時は下のキャンセルにカーソルをもっていくだけで消えます。
レイヤとグループ
縮尺の違う図面を入れるにはグループを分ける必要があります。
詳しくはこちらのブログを参考にしてください。

まとめ
CADについて最初に覚えるべきポイントを解説しました。
- 「JW-CAD」は無料のフリーソフトです。
- 最初の設定は用紙サイズ、縮尺、マウスホイールです。
- マウスの使い方は左右両方クイックが存在します。
- 最初に覚えておくコマンドは4つ「線」「複線」「伸縮」「消去」
- CADは寸法線を引くのがとても速い。
- 文字の入力で簡単なポスターなんかも早く作れます。
- ちょっとした小技はマウスの応用編でした。
- 作図に慣れてきたらレイヤとグループに分けて線を引いてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
