横断図から側溝の計画高を計算しよう|道路計画図面
こちらの横断図を使って、左右にある側溝の計画高さを計算してみましょう。
子の横断図の横断勾配は、センターから左右に「2.0%」下がりとなっています。
左側は側溝300×600があり、右側にはL型側溝と側溝300×600の間に歩道があります。
歩道の勾配は側溝側に向かって2.0%下がっています。
左側の300×600側溝の天端計画高の計算
左側にある側溝天端の計画高を計算してみましょう。
センターから側溝までの水平距離は
1.500+3.000=4.500m
となります。
高低差を計算します。
横断勾配が「2.000%」側溝に向かって下がっているので、
4.500m×0.020=0.090m
となります。
100%=1.000
10%=0.100
1%=0.010
となるので、2%は0.020です。
センターの計画高から高低差を引き算することで「側溝天端計画高」が算出できます。
側溝天端計画高=216.659-0.090=216.569m
となります。
確認してみましょう。
DL=213.000から側溝までの高低差をCADの「測定」機能を使って測ります。
DLから上に3.269mとなったので、
213.000+3.569=216.569m
勾配から計算した計画高と同じ値になりました。
DLは基準線「Datum Line」の略になります。
右側のL型側溝の計画高を計算
L型側溝のエプロンの計画高を計算してみましょう。
エプロン幅が0.500mですので、センターからエプロンまでの距離は
3.000+1.500-0.500=4.000m
となります。
高低差を計算します。
横断勾配が「2.000%」エプロンに向かって下がっているので、
4.000m×0.020=0.080m
となります。
センターの計画高から高低差を引き算することで「L型側溝天端計画高」が算出できます。
エプロン計画高=216.659-0.080=216.579m
となります。
右側の00×600側溝の天端計画高の計算
L型側溝縁石部の歩道舗装高を計算します。
今回使用するL型側溝は、エプロンから0.03m下がって縁石高が0.20m、そして歩道舗装まで0.15m下がるので、エプロンと歩道舗装の高低差は「+0.020m」となります。
歩道舗装計画高=エプロン+0.020
=216.579+0.020=216.599m
となります。
次に側溝天端計画高を計算します。
縁石から側溝外側までの距離は2.500mです。
縁石の幅が0.200m、側溝の幅が0.520mなので、2.500mからそれぞれ引き算します。
歩道舗装幅=2.500-0.200-0.520=1.780m
となります。
横断勾配が「2.000%」側溝に向かって下がっているので、高低差を計算します。
1.780m×0.020=0.036m
となります。
縁石部の歩道舗装計画高から高低差を引き算することで「側溝天端計画高」が算出できます。
側溝天端計画高=216.599-0.036=216.563m
となります。
確認してみましょう。
DL=213.000からL型側溝と300×600側溝までの高低差をCADの「測定」機能を使って測ります。
エプロン部分はDLから上に3.579m
縁石部の歩道舗装はDLから上に3.599m
側溝天端はDLから3.563mとなりました。
それぞれ、213.000を足し算してみましょう。
213.000+3.579=216.579m
213.000+3.599=216.599m
213.000+3.563=216.563m
勾配から計算した計画高と同じ値になりました。
まとめ
今回のブログでは、道路横断図から「側溝」の計画高を横断勾配を使って計算してみました。
計算するポイントは、幅に勾配を掛け算して高低差を計算することです。
勾配は
100%=1.000
10%=0.100
1%=0.010
となるので、2%は0.020で計算します。
勾配で計算した後は、CADの「測定」機能を使い、DLからの高低差を測って、計算が合っていることを確認しましょう。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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