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【横断図】の見方や「記号」について解説します|土木工事の図面

まさあき
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土木工事で使用する「横断図」の見方や、記号の意味について解説いたします。

横断図は、道路・河川などの基準となる中心線の進行方向に対して直角に切取った図面のことをいいます。

横断図の見方

道路工事の場合は、起点から終点に向かって右側をR(ライト)、左側をL(レフト)としています。
河川工事の場合は、上流から下流に向かって、右側を右岸(うがん)、左側を左岸(さがん)とします。

道路の横断図です。

測点番号が「№79」と表示されています。
№78付近に立って、№79を見ている図になります
1測点の間隔は20mです。

図面の縮尺

図面の縮尺は、タイトルに表示されています。
この横断図は「S=1:100」です。

S=1:100の「S」は「スケール(scale)」の略です。
縮尺=1/100というように表示する場合もあります。

実際の長さや高さを100分の1に縮小して作図しているということになります。
図面上で10㎜の場合、実際の長さは1mです。

記号の意味

「GH=289.00」のGHは「ground height」の略で、地盤高を表しています。
センターでの地盤線の標高になります。

「FH=291.935」のFHは「formation height」の略で、計画高を表しています。
センターでの計画線の標高になります。

横断図の中央に縦線があり、「CL」と表示しています。
CLは中心線「center line」の略になります。

横断図の下に「DL=285.00」と表示しています。
これは、DLは基準線「datum line」の略になります。

記号意味呼び名
S縮尺Scale
G.H地盤高Ground height
F.H計画高Formation height
D.L基準線、基準高さDatum line
C.L中心線Center line
C.A切土面Cut area
B.A盛土面Bank area
S.L法面長さSlope length
E.L標高Eleveation Level

横断図作図の基本

横断図は、中心線「CL」と基準線「DL」を基準として作図します。
幅については「CL」を基準とします。
標高については「DL」を基準とします。

例えば、計画高FH=291.935mを作図する場合、291.935-285.000(DL)=6.935となります。
基準線「DL」より上に6.935mの位置に計画高が来るように作図します。

道路の構造・勾配の情報

路床・下層路盤・上層路盤・表層といった舗装構成・幅員・勾配について表示しています。
舗装構成の詳細は「標準断面図」に表示されていることが多いです。

盛土・切土の断面積・法面長さの数量

横断図には、盛土量や切土量を数量計算を行うための断面積が表示されています。

切土は「C.A」。
カットエリア(cut area)の「C」です。

盛土は「B.A」
バンクエリア(bank area)の「B」です。

法面の長さは「S.L」。
スロープレングス(slope length)です。
この横断図では「L」で表示しています。

おわりに

今回のブログでは、土木工事で使用する「横断図」の見方について解説させていただきました。

道路の横断図は起点から終点に向かって見た方向に作図します。
河川の横断図は上流から下流に向かって見た方向になります。

図面の縮尺は、図面タイトルに表示されております。
例えばS=1:100の場合、1mの長さは図面上で10㎜となります。

記号については以下の通りです。

記号意味呼び名
S縮尺Scale
G.H地盤高Ground height
F.H計画高Formation height
D.L基準線、基準高さDatum line
C.L中心線Center line
C.A切土面Cut area
B.A盛土面Bank area
S.L法面長さSlope length
E.L標高Eleveation Level

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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川下 政明
川下 政明
土木施工管理技士
川下政明(かわしもまさあき)と申します。
土木施工管理歴30年。
地場の建設会社に勤務しております。
1級土木、2級管工事、2級舗装、測量士、採石業務管理者を保有しております。
このブログは、工事現場に関する「施工管理」・「測量」・「HO_CAD」・「JW-CAD」・「パソコン」などについて発信しています。
参考にしていただけると嬉しいです。
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