記事内に商品プロモーションを含む場合があります
B.Cにトランシットを据えて、接線方向からの偏角δ(デルタ)と距離(弦長c)により、曲線上の中間点(測点)を求めていく方法です。
計算公式
B.Cにトータルステーションを据付けてI,Pを視準し0°セットした状態で角度を計算します。
偏角(角度)と距離(弦長)の計算式は次の通りです。
- R:曲線半径(radius of curve)
- cl:曲線長(curve length)
偏角δを計算して見よう
cl(曲線長)は「7.500m」、「20.000m」、「12.974m」の3種類です。
- δ1=1718.87×7.50÷50.0=257.8305分=4°17′49.83″
- δ2=1718.87×20.0÷50.0=687.548分=11°27′32.88″
- δ3=1718.87×12.974÷50.0=446.01分=7°26′0.74″
δ1、δ2、δ3の計算結果を使って、№5、№6、№7,E,Cまでの角度を計算します。
- №5=δ1=4°17′49.83″
- №6=δ1+δ2=4°17′49.83″+11°27′32.88″=15°45′22.71″
- №7=δ1+δ2+δ2=15°45′22.71″+11°27′32.88″=27°12′55.59″
- EC=δ1+δ2+δ2+δ3=27°12′55.59″+7°26′0.74″=34°38′56.33″
ECまでの角度は中心角69°17′55″の1/2となるので確認してみます。
I/2=69°17′55″÷2=34°38′57.5″
弦長cを計算して見よう
BCから各測点までの弦長c(水平距離)を計算します。
- c1=2×50.0×sin4°17′49.83″=7.493m
- c2=2×50.0×sin15°45′22.71″=27.155m
- c3=2×50.0×sin27°12′55.59″=45.734m
- c4=2×50.0×sin34°38′56.33″=56.855m
おわりに
今回のブログでは、B.Cにトランシットを据えてIP接線方向を0°としての、偏角δ(デルタ)と曲線上の中間点(測点)までの距離(弦長c)の計算方法を解説させていただきました。
計算結果は次のようになります。
- №5=4°17′49.83″ c1=7.493m
- №6=15°45′22.71″ c2=27.155m
- №7=27°12′55.59″ c3=45.734m
- EC=34°38′56.33″ c4=56.855m
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ABOUT ME
川下政明(かわしもまさあき)と申します。
土木施工管理歴30年。
地場の建設会社に勤務しております。
1級土木、2級管工事、2級舗装、測量士、採石業務管理者を保有しております。
このブログは、工事現場に関する「施工管理」・「測量」・「HO_CAD」・「JW-CAD」・「パソコン」などについて発信しています。
参考にしていただけると嬉しいです。