側溝設置を簡単に:折れ点の切断寸法の拾い方|落蓋式U型側溝300
このブログでは、小型の水路や側溝の折れ点部分の切断寸法の測定方法について紹介します。
この測定方法は個人的に現場で実際に行っているものです。
側溝切断のポイント
例として、下の平面図のような角度で落蓋式U型側溝300×300が折れる場合を想定しましょう。
上の画像のように自然な形で側溝を折るためには、2本とも同じ角度で切断する必要があります。
折れ点部を展開すると下の図のようになります。
この斜切り部分の「220mm」を現場で測定しましょう。
側溝の折れ点位置を板で表示
側溝設置用の丁張同士を水糸で結びます。
結んだ水糸を垂直に下ろし、丁張板(ざら板・胴縁)や水糸などを使って側溝の線形を地盤に表示します。
丁張のイメージ図です。
丁張板(ザラ板・胴縁)を側溝外面に置きます(外側)。
反対側(内側)に、520㎜の平行線上に丁張板を置きます。
内側折れ点の直角方向をマーキング
さしがね(曲尺)を使って、内側の折れ点位置を直角に外側の丁張板にマーキング(しるし)します。
この時、さしがね(曲尺)を使用して、正確な直角を確保しましょう。
さしがね(曲尺)の長手を内側の丁張板に合わせて、折れ点にさしがねの角を合わせます。
さしがねの妻手に標尺ロッドを合せて、直角方向を外側の板まで延します。
マーキングから外側折れ点を測定
外側の丁張板にマーキングした位置から、折れ点までの長さを測ります。
ここで、内側と外側の折れ点の差(この例では220mm)を確認します。
イメージ図を描くとこうなります。
側溝全幅と切断長さの比率を計算する
側溝を切断するには、側溝全幅520㎜に対して220mmの切断長さの比率を計算し、この比率を用いて側溝の切断ラインをマーキングして行います。
比率の計算方法については、こちらのブログで詳しく解説しています。
まとめ
このブログでは、落蓋式U型側溝300×300の折れ点部分の切断寸法を測定する現場での方法を紹介しました。
まず、側溝の位置を正確にマークし、その後、丁張板を使って内外側の折れ点を明確にします。
さしがねを利用して直角に外側の丁張板にマーキングし、折れ点までの長さを測定します。
最後に、側溝全幅に対する切断長さの比率を計算し、同じ角度で2本の側溝を切断するためのラインをマーキングします。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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