【トランシットの据付け】「土」の上でも早く据付けできる方法をわかりやすく解説
このブログは、トランシット(トータルステーション)を、舗装上やコンクリート上での据付はできるけど、「土の上だと据付けできない!」という初心者の方に向けて解説いたします。
- 三脚を据付けたい測点(ポイント)の真上に設置します。
- トランシットを三脚に取り付けて、「求心望遠鏡」を覗きながら、ゆっくり衝撃を与えないよう微調整できる程度の位置まで持ってきます。
トランシットの円形気泡管は、おおよそ「〇」の近くに合っている程度で求心望遠鏡を覗きましょう。 - 三脚の先端を地盤にゆっくりと差し込みます。
- 三脚の伸縮のみで円形気泡管をおおよそ合わせます。
- 円形気泡管が合うと、トランシットは②の位置に戻っています。
- 棒状気泡管を整準ねじで合わせ、求心をピタリと合わせて据付け完了です。
三脚を地盤に差し込まずにおおよそ据え付ける
トランシットを据付けたい測点の上に持ってきます。
この時点では三脚を地盤に差し込みません。
円形気泡管が中央付近で泳ぐ程度で求心望遠鏡を覗きながら移動させ、据え付けたいポイント付近、微調整で合わせられる位置まで持ってきます。
気泡を合わせなくても良いです。
三脚の脚を上下だけではなく、脚を「ひねる」イメージで動かすと意外と早く水平に持ってこれます。
ちなみにTSは目の高さより望遠鏡が少し低めにくるように据付けするのがおススメです。
TSで遠くを視準する場合は良いのですが、5mほど近くを視準する場合、望遠鏡の接眼部分が上を向いてしまい、背伸びをしないと覗けなくなります。
三脚を地盤に差し込む
トランシットが、大体水平の状態で据付けたいポイントの上まで持ってこれたら、体重を乗せて、三脚をしっかり地盤に差し込みます。
当然ですが、差し込んだ時点んで気泡が大きくずれます。
三脚の伸縮で気泡を合わせると元に戻る
しっかりと地盤に三脚が食い込んだら、三脚の固定ネジを緩め、三脚の伸縮のみで円形気泡管を合わせます。
三脚の伸縮で円形気泡管を合わせると、最初に合わせた位置(三脚を差し込まない状態で合わせた位置)にトランシットの位置が戻ります。
地盤に差し込んだ分だけ三脚の長さを元に戻すイメージです。
整準ねじを使って円形気泡管を合せます。
微調整して据付ける
三脚の床板上でTS本体を移動させて据付けするポイント上に持ってきます。
整準ネジを使って棒状気泡管の気泡を中央に入れます。
整準ネジは両手で回すと「左親指の方向」へ気泡が移動します。
下の図のように整準ネジを回すと気泡は左親指の方向へ移動します。
移心装置で求心望遠鏡の中心にポイントをピタリに合わせます。
これで据付け完了です。
終わりに
トランシットやトータルステーションを土の上でも素早く据付ける方法を解説しました。
三脚を地盤に差し込まない状態でポイントにおおよそ据え付けから、三脚を地盤にしっかり差し込みます。
三脚の伸縮のみで円形気泡管を水平にすると、ポイントの真上に戻っています。
あとは微調整して完了です。
皆様の参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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