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【土方カーブ】を計算しよう!

まさあき
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「土方カーブ」は、下の図の【M、M1、M2~】の長さ(中央縦距)を計算して現地に曲線の法線を点で設置していきます。

土方カーブは、中央縦距法・1/4法とも呼ばれています。

中央縦距Mの公式

$$M=\frac{C^2}{8R}$$

$$M1=\frac{M}{4}$$

$$M2=\frac{M1}{4}$$

【C】=弦長(青い直線、緑の直線)
【R】=曲線半径

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Mを計算しよう

曲線半径R=20.0m、弦長C=25.0mとして土方カーブを計算しましょう。

弦長Cの中間点でオフセットを立てて中央縦距【M】を計算します。

$$M=\frac{25.0^2}{8×20.0}$$

$$M≒3.9m$$

中央縦距【M】は3.9mとなります。

次に、中央縦距Mの頂点からの弦長を引いて距離13.1mを測ります。

弦長13.1mの中間点でオフセットを立てて中央縦距【M1】を計算します。

$$M1=\frac{3.9}{4}$$

$$M1≒1m$$

中央縦距【M1】は1.0mとなります。

次に、中央縦距Mの頂点からの弦長を引いて距離6.6mを測ります。

弦長6.6mの中間点でオフセットを立てて中央縦距【M2】を計算します。

$$M2=\frac{1.0}{4}$$

$$M2≒0.3m$$

中央縦距【M2】は0.3mとなります。

Mをつなげて曲線を作ろう

これまで計算した中央縦距M、M1、M2の先端をつなげて曲線を作ります。

半径Rが大きい場合はM2÷4=M3、M3÷4=M4というように曲線上の点を多くすることで滑らかな曲線を作ることができます。

まとめ

土方カーブの計算方法について解説させていただきました。

弦長Cの中央縦距Mを計算して曲線の中間点を求めます。

土方カーブは手軽に現場で曲線を作ることができる方法です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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参考:エース【測量学】

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川下 政明
川下 政明
土木施工管理技士
川下政明(かわしもまさあき)です。
土木施工管理歴30年以上のベテラン施工管理技士として、現場のリアルを発信中!
■施工管理のノウハウ
■測量のコツ・CADの活用法
■パソコンを使った業務効率化
【保有資格】
・1級土木施工管理技士
・2級管工事施工管理技士
・2級舗装施工管理技士
・測量士
・採石業務管理者など
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