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土量変化率​​L(ルーズ)とC​​(コンパクト)を用いた土量計算の実践ガイド

まさあき
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このブログでは、土量変化率​​【L】(ルーズ)と​​【C】(コンパクト)を用いた現場で役立つ土量計算の方法を紹介します。
実際の計算例を通じて、この計算方法の重要性と活用方法をわかりやすく解説します。
建設関係初心者の方、または学ぶことに興味がある方々に、この記事が役立つことを願っています。

土量計算の事例

切土7,000m3(地山土量)のうち、盛土に4,000m3(締固め土量)を流用し、残土をダンプトラックで仮置き場に搬出します。

最終的に、残土を仮置き場へ運搬する場合の延べ運搬台数を計算します。

土量変化率は以下の通りです。

  • L=1.20
  • C=0.80
  • ダンプトラック積込土量5.0m3(ほぐした土量)

土量変化率

L:ルーズ(loose)
C:コンパクト(compact)

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切土のほぐした土量計算

L=ほぐした土量÷地山土量

となるので、

1.20=ほぐした土量÷7000m3
ほぐした土量=7000×1.20=8400

ということで、切土のほぐした土量は【8,400m3】となります。

 

盛土の地山土量計算

C=締め固めた土量÷地山土量

となるので、

0.8=4000m3÷地山土量
地山土量=4000÷0.8=5000

ということで、盛土の地山土量は【5,000m3】となります。

盛土のほぐした土量計算

L=ほぐした土量÷地山土量

となるので、

1.20=ほぐした土量÷5000m3
ほぐした土量=5000×1.20=6000

ということで、切土のほぐした土量は【6,000m3】となります。

残土運搬の土量計算

残土を仮置き場に運搬する運搬土量を計算します。

運搬土量はほぐした土量となるので、切土のほぐした土量と盛土のほぐした土量の差を計算します。

残土運搬土量=切土のほぐした土量ー盛土のほぐした土量
8400-6000=2400m3

残土を仮置き場へ運搬する土量は【2,400m3】となります。

ダンプトラックの延べ運搬台数計算

残土を仮置き場へ運搬する場合の延べ運搬台数を計算します。

ダンプトラック1台当たりの積込運搬土量は5.0m3なので、

延べ運搬台数=残土運搬土量÷5.0m3
2400÷5.0=480

残土を運搬する延べ台数は【480台】となります。

さいごに

この記事では、土量変化率​​と​​を用いた土量計算の具体的な手順を紹介しました。
重要なのは、ほぐした土量、締め固めた土量、地山土量の3つの土量を最初に計算することです。
これにより、残土の運搬量や運搬に必要なダンプトラックの台数を正確に算出できます。

計算のポイントとして、【ほぐした土量、締め固めた土量、地山土量】の3つの土量を最初に計算してしまいます。

  • L=ほぐした土量÷地山土量
  • C=締め固めた土量÷地山土量

L:ルーズ(loose)
C:コンパクト(compact)

以上、参考にして頂けると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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川下 政明
川下 政明
土木施工管理技士
川下政明(かわしもまさあき)と申します。
土木施工管理歴30年。
地場の建設会社に勤務しております。
1級土木、2級管工事、2級舗装、測量士、採石業務管理者を保有しております。
このブログは、工事現場に関する「施工管理」・「測量」・「HO_CAD」・「JW-CAD」・「パソコン」などについて発信しています。
参考にしていただけると嬉しいです。
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