【XY座標軸と角度】測量と算数での考え方の違い
このブログでは、測量で使用する「平面直角座標軸」と「水平角度」の概念について解説させていただきます。
測量で使用する「XY座標軸」と「角度」の概念は、私たちが小中学校で学んだグラフの座標や角度の考え方とは大きく異なります。
特に、座標軸の向きと角度の増加方向において、大きな違いがあります。
X軸が縦、Y軸が横
まず、小中学校で学ぶグラフにおいては、「X」座標軸が横軸を、「Y」座標軸が縦軸を表します。
これは、グラフの基本的な形式であり、多くの人がこの形式に慣れ親しんでいます。
しかし、測量の分野では、この座標系が逆転します。
つまり、「X」座標軸が縦軸(南北方向)を、「Y」座標軸(東西方向)が横軸を示すようになります。
平面図はこの逆転した座標系において作図されています。
角度が増加する方向
角度の測定方法においても、小中学校で習った方法とは異なります。
学校でよく使われる分度器では、右側が0°から始まり、反時計回りに角度が増加していきます。
CAD上での測角方向も分度器と同じ方向になります。
しかし、測量では角度の増加方向が時計回り、つまり右回りとなります。
これらの違いは、CADを使用した図面作成において非常に重要です。
CAD上での測角は分度器と同じ反時計回りとなります。
つまり、現場で測量してきた角度をCAD上で表示する場合には、角度の考え方を逆にして作図する必要があります。
まとめ
測量での「XY座標軸」と「角度の増加方向」は測量の世界と算数の世界とでは考え方が異なります。
測量の世界のXY座標軸は、「X」は縦軸、「Y」は横軸を表し、算数の世界では「X」が横軸、「Y」が縦軸です。
そして、角度が増加する方向について、測量の世界では右回り(時計回り)であり、算数やCADの世界では左回り(反時計回り)となります。
今回のブログは以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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