マンホールの位置を測量しよう|座標値・水平距離・水平角度はHO_CADで簡単計算!
このブログでは、HO_CAD paoを使って、平面図上からマンホール位置を現場で測量できるように「XY座標」・「水平距離」・「水平角度」を拾う手順について解説していきます。
今回の例として使用する平面図は次のようになっております。
- マンホールM-1~M-3までと下水道管路の平面図です。
- 平面直角座標点が管路線付近に数点あります。(SIMAファイルあり)
- マンホール中心点の座標値はありません。
この平面図上で、マンホール中心点の座標を拾い、逆トラバース計算で水平距離と水平角度を計算してみましょう。
SIMAファイル読込
基準点T-1~T-6の座標値をHO_CADで読み込みます。
「測点一覧表」より「ファイル」→「インポート」→「SIMAファイル読込」
SIMAファイルを選択します。
座標原点位置設定
座標値と平面図の位置を合わせます。
T-5の基準点を座標原点として設定します。
「③座標系設定」をクリックします。
平面図上の「T-5」を右クリックします。
測点基点座標入力「参照」→測点参照「T-5」→「OK」をクリックしていきます。
測点基点座標入力「OK」をクリックします。
以上で平面図の座標系を設定することができました。
図面をクリックして座標値を拾う
平面図上を「右クリック」してM-1,M-2,M-3のマンホール中心点位置の座標を拾います。
コマンド「測量」→「①測点編集(L)」又は、画面上で左クリックします。
「①図面から拾う(R)」をクリック又は、画面上で右クリックします。
マンホールM-1中心点を右クリックします。
測点ダイアログが表示されるので、「M-1」と入力して「OK」をクリックします。
M-2、M-3も同じ手順で図面上のマンホールの中心を「右クリック」→「OK」クリックします。
以上で、マンホールの中心座標が登録されました。
逆トラバース
「④逆トラ計算」をクリックします。
後視点を「T-4」、器械点を「T-2」とします。
次に「測設点」としてマンホールの中心M-1~M-3をクリックします。
「一覧表」をクリックすると「逆トラバース計算表」が表示されます。
逆トラバース計算表には、器械点T-2、後視点T-4の0°セットで水平距離が表示されております。
それから、M-1,M-2,M-3までの水平角度と水平距離が計算されております。
コピーしてExcelに貼付け
逆トラバース計算した表をエクセルの貼付けてみましょう。
逆トラバース計算表の「コピー」→「OK」をクリックします。
Excelなどの表計算ソフトを立上げて「貼付け」します。
この表を印刷して、以下の手順で現場にて測量します。
- トータルステーションを「T-2」に据付けます。
- 「T-4」を視準して0°セットします。(水平距離28.267mを確認します)
- トータルステーションのい水平角度を16°47分34秒に合わせます。
- トータルステーションから水平距離45.043mの位置がマンホールM-1となります。
- 同じ手順でM-2、M-3の水平角度と水平距離でマンホール位置を測量します。
HO_CADの操作は以上となります。
まとめ
今回のブログでは、HO_CAD paoを使って、下水道工事のマンホール位置の座標の拾い方や、逆トラバースによる水平距離と水平角度を計算してみました。
- 「SIMAファイル」を読込みます。
- 座標原点位置設定により、平面図と座標値の位置を合せます。
- 平面図上を「右クリック」してマンホール中心点位置の座標を拾います。
- 逆トラバース計算により、各マンホールまでの水平角度と水平距離を算出しました。
- 逆トラバース計算結果をコピーして、Excelに貼付けします。
一度座標原点を設定してしまうと、マンホール位置以外の様々な位置の座標を平面図上から「1クリック」で簡単に拾うことができます。
個人的にこの機能を一番多く使っております。
ということで今回のブログは以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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