施工管理
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【工事特性・創意工夫・社会性】建設現場で実施したことをお話しします。

まさあき
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このブログでは、私が実際に現場で取り組んだ「工事特性・創意工夫・社会性に関する実施状況」についてお話しします。

「工事特性・創意工夫・社会性」は工事成績評定(工事点数)をUPさせる為に重要な評価項目となっていますので、参考にしていただけたら幸いです。

創意工夫については「これは該当しないかも?」という件も積極的に提出し、この現場を工夫しながら取り組んできましたという「アピール」をしています。

工事特性・創意工夫・地域への貢献等に関する評価

県の「建設工事成績評定における留意事項」の中に、「工事特性・創意工夫・地域への貢献等に関する評価」について記載されています。

土木工事共通仕様書1-1-50「創意工夫」に基づき、受注者より提出された「自らが立案した創意工夫や技術力に関する項目、または地域社会への貢献に関する事項」を踏まえ、評価に値すると判断できるものについて、工事特性については1項目4~6点、創意工夫については1項目1~3点を目安として加点する。
なお、工事特性については、運用表右欄記載の【事例】を参照のうえ、前述の請負者からの提出の有無に限らず、設計条件の視点からも評価を行うものとする。

工事の概要

今回紹介する「工事特性・創意工夫・社会性」を実施した工事の概要です。

  • 県発注の公共工事(土木)
  • 請負金額が4,600万円
  • 工期は11月から4月までの真冬を含む6か月間(積雪1m40㎝)
  • 河川護岸工事です(大型ブロック)
  • 工事現場の現場環境改善費(イメージアップ)の計上はありません
  • 工事成績評定点は83点です。

16個の工事特性・創意工夫・社会性に関する実施状況

以下の16項目について提出いたしました。

  1. 着工前・完成予想図
  2. webカメラの設置
  3. バス停除雪
  4. コロナウィルス感染症対策
  5. 敷砂利工型枠
  6. 仮設道路に隣接する畑の養生
  7. 仮設道路の土木シート
  8. 現場周辺のゴミ拾い活動
  9. 既設ブロック積み単管防護柵
  10. 支障木の移植
  11. 仮水路工φ1000㎜の使用
  12. ブロック積み裏込め埋戻し
  13. コンクリート温度管理
  14. 油流出対策資材
  15. 河川水位観測用標尺
  16. 後方・側面モニター搭載バックホウの使用

着工前・完成予想図

今回の工事に現場環境改善費が計上されていないので、創意工夫で上げさせていただきました。
大きさは1800×900で、工事名・発注者・請負会社が入っています。

webカメラの設置

スマートフォンやパソコンからカメラの映像をリアルタイムで見ることができます。
ドライブレコーダーと同じように常に録画しています。
カメラの角度を上下左右に遠隔操作できます。
夜間の画像も鮮明に見ることができます。
河川の増水時などに監視できます。
Wi-Fiと100V電源が必要です。

バス停の除雪

現場は1m40㎝ほどの積雪がある地区なので、仮設道路入り口付近にある「バス停」を、定期的に除雪しました。
地域の方々に大変喜ばれました。

コロナウィルス感染症対策

現場事務所入り口に設置しました。
手をかざすと検温と消毒が一緒にできるようになっています。

敷砂利工の型枠

10㎝の敷砂利工を施工する際に角材12㎝×12㎝を両側に置いて敷均ししました。
どこの現場でもやっていることだと思ったのですが、砕石厚さの確保に努めているというアピールになると思い提出しました。

仮設道路に隣接する畑の養生

仮設道路にいは敷き鉄板を設置しているのですが、除雪の際や飛び石などで隣接する畑の土に石やゴミが入らないようにブルーシートで養生しました。

仮設道路の土木シート

仮設道路の一部が、民地の畑を横断する箇所があったので、畑の復旧の際に石やゴミが混ざらないように、土木シートを敷き、山砂を厚さ10㎝敷き均してから敷き鉄板を設置しました。

現場周辺のゴミ拾い活動

雪解け後の現場周辺のゴミ拾い美化活動と、道路わきに溜まった土砂などを清掃しました。

支障木の移植

仮設道路設置場所の一部に背丈2mほどの樹木が3本あり、切ってしまうのは簡単なのですが、建設工事で緑が減らないように移植しました。

仮水路工φ1000㎜の使用

設計ではφ900仮設管2列を河川に並べて作業ヤードを確保するのですが、3月からの雪解けによる増水に少しでも対応できるように断面積が1.22倍大きいφ1000を使用しました。

ブロック積み裏込め埋戻し

ブロック積みには標準的に裏込め砕石があるのですが、背面が岩盤の場合は裏込め砕石を施工しません。
しかし、実際ブロック積みを施工する際は背面に20㎝ほどの作業スペースが必要になります。ですので、ブロック設置完了した時にはブロックと岩盤の隙間が20㎝発生することになるので、砕石では転圧できないので、コンクリートを打設して岩盤と一体化を図りました。

コンクリート温度管理

こちらについては別ブログにまとめておりますのでそちらを参考にしてください。

あわせて読みたい
【コンクリート温度管理】に「データロガ温度計(Excel対応)」を使ってみました
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油流出対策資材

緊急資材として「油吸着マット・オイルフェンス・油分散中和剤」を常備しました。
河川工事では当たり前なのかもしれませんが、一応提出してみました。

河川水位観測用標尺

これも河川工事では当たり前かもしれませんが、河川の増水時の作業中止基準としてスタッフを設置しました。

後方・側面モニター搭載バックホウの使用

バックホウ選定にあたり、側面と後方にカメラを搭載しているものをリースし、作業員とバックホウの接触事故を防止に努めました。

おわりに

このブログでは「工事特性・創意工夫・社会性」ついて実際に現場で実施したことについてお話ししました。
こんなの当たり前だ!というのもあるかもしれませんが、発注者へアピールできるものについてすべて提出してみたところです。
皆様にとって、1つでもお役に立てるものがあると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
川下 政明
川下 政明
土木施工管理技士
川下政明(かわしもまさあき)と申します。
土木施工管理歴30年。
地場の建設会社に勤務しております。
1級土木、2級管工事、2級舗装、測量士、採石業務管理者を保有しております。
このブログは、工事現場に関する「施工管理」・「測量」・「HO_CAD」・「JW-CAD」・「パソコン」などについて発信しています。
参考にしていただけると嬉しいです。
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