まさあき
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電子レンジを用いた含水比試験は、恒温乾燥炉の代わりに電子レンジを使って土中の水分を蒸発させることにより、約15分で含水比を求めることができます。
ただし、粒径9.5㎜以下の土が対象です。
電子レンジ法
- 使用する電子レンジは【JIS C 9250】に規定します。
- 電子レンジの出力は500~600W程度が適切です。
- 試料が回転するタイプの回転台が付いた電子レンジを使用するのが望ましいです。
- 試験方法は炉乾燥法と同様に行いますが、試料の乾燥過程において電子レンジで一定質量になるまで加熱するところのみ異なります。
- 試験結果の整理は炉乾燥法に同じです。
- 試料はできるだけ容器内に薄く広げて、水分が蒸発しやすいようにします。
電子レンジでの加熱時間の目安
- 電子レンジ出力:600W
- 測定容器:高さ約20㎜、直径約60㎜
- 試料条件:3個1組、最大粒径2㎜、容器1個あたり約10グラム(湿潤土質量)
- ①加熱時間:火山灰質高含水比粘土17分
- ②加熱時間:有機質土20分
- ③加熱時間:上記以外の一般的な土10分
注意点
- 金属製の容器は使用禁止です。
例えばガラスシャーレなどがよいです。
- 加熱中に焦げる臭いがするときは以上加熱となります。
- 燃焼した場合は過熱を中止します。
- 試料の乾燥の確認方法として、加熱後にレンジ外で冷えた蓋をかぶせ、蓋の内側に結露が生じなければ乾燥完了となります。
- 電子レンジを連続して使用すると機械を損傷する恐れがあるので、一定時間放置することが推奨されます。
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川下政明(かわしもまさあき)です。
土木施工管理歴30年以上のベテラン施工管理技士として、現場のリアルを発信中!
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・1級土木施工管理技士
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