Excel【実行予算書】請負金額内訳+実行予算+出来高+原価をわかりやすく管理できます
このブログでは、私がExcelで作成した「実行予算書」の解説をしたいと思います。
このExcel実行予算書は、請負金額内訳・実行予算・月々の出来高と原価が1枚の用紙(A3用紙横)でわかるようになっております。
実行予算書のExcelデーターは↓↓↓からダウンロードしてください。
実行予算書とは
工事を受注したら、請負金額に対して、外注費や材料費そして現場職員の人件費など、この工事に掛かるすべての出費(原価)の予想計画を立てたものが「実行予算書」です。
そして、残った金額を計算したものが「粗利益」となります。
現場は当初計画通りに進まないものです。
実行予算も現場の状況に合わせて、見積書などの金額をその都度入力して変更していきましょう。
それでは、Excel実行予算書の解説をします。
工事概要
Excelシートの左側上部分(赤枠)が「工事概要」です。
工事名や工事場所そして発注者などを入力します。
請負金額・変更金額・実行予算金額・粗利益が一目で分かるようになっています。
請負金額内訳
Excelシートの左側の部分(緑枠)に、受注した請負金額内訳書の内容を入力します。
請負金額は、直接工事費・共通仮設費・現場管理費・一般管理費に分かれます。
工種の少ない工事は、A3用紙1枚で収まるのですが、工種が多い工事になると用紙が多くなっていきます。
名称の欄が「斜線」になっています。使用する時は斜線を消して詳細項目を入力してください。
実行予算内訳
Excelシートの中央部分が実行予算です。
外注費は他に内訳書を作成するので、ここには外注した会社ごとに「1式」として入力します。
材料費は、取極めした数量と金額を入力します。
砕石や生コンクリートなどは現地に合わせて数量を割増して入力します。
現場事務所やトイレ、安全用品リース品などは、計画した日数と、見積書の単価を入力します。
現場代理人や現場職員の配置期間と金額を入力します。
その他、取極めした小さな資材や仮設材も数量と単価を入力しておきます。(1式で数十万など)
取極めした単価や数量を入力しておくと、取引業者さんから届く「請求書」のチェックが楽になります。
入力順序は、金額が決まったものから順に打ち込んでいくと良いと思います。
思い付いたものがあれば、その都度入力しましょう。
順不同でかまいません。
出来高及び原価
Excelシートの右側(青枠)が「先月までの出来高と原価」と「今月の出来高と原価」そして「累計の出来高と原価」になります。
出来高は請負金額内訳の数量が今月どの程度進んだのかを入力します。
請負金額内訳の項目の「行」と同じ「行」に数量を入力します。
数量を入力すると金額が計算され、合計したものが今月の出来高になります。
「今月の出来高金額÷請負金額×100=進捗率」
出来高に対して今月発生した「原価」を入力します。
外注さんとの契約が「出来高払い」の場合、外注さんの出来高金額を入力します。
材料・リース品・雑材などの金額も入力します。
自社作業員・自社機械・現場職員などは、日々の日報から金額を集計して入力します。
原価を入力するには、日々の原価管理が重要となります。
今日一日どのくらいお金がかかっているかを毎日記録しておきましょう。
まとめ
請求書の金額・単価のチェックに実行予算書を使おう
今回のブログでは、私が普段使っているExcel実行予算書について解説させていただきました。
このExcel実行予算書は、「請負金額内訳」・「実行予算」・「出来高と原価」が見やすいように横並びになっています。
実行予算は、受注後に工事での支出を予想して積み上げます。
工事が進むにしたがって、予算書も計画通りにはいかないので、その都度、見積書などを入力していきましょう。
月末には、「今月の出来高と原価」を集計します。
原価の集計は、日々の原価管理が重要となりますので、日報などで日々の原価を把握しましょう。
取引業者さんから送られてくる「請求書」は、日報・実行予算書を使って、金額や単価をチェックします。
請求書の金額をチェックしたものを「今月の原価」に入力しましょう。
今回のブログは以上となります。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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