「60進法(度°分’秒”)」⇔「10進法」の変換計算方法
このブログは「Excel」を使って、【60進法(度°分’秒”)】を【10進法(度°)】へ変換、そして逆に【10進法(度°)】を【60進法(度°分’秒”)】へ変換する計算方法についてExcelを使って解説した記事となります。
- 10進法とは、1・2・3・4・5・6・7・8・9・10で位が1つ上がる数の表し方です。
例:93.17064757° - 60進法とは、1・2・3・・・・57・58・59・60で位が1つ上がる数の表し方です。
例:93度10分14.3″
例:10時20分30秒
Excelの数式は、「度°」「分’」「秒”」をそれぞれセルで区切られた形で計算いたしております。
【60進法(度°分’秒”)】を【10進法】へ変換計算
計算方法
例として【28°53′15″】を【28.8875度】へ変換してみましょう。
- 「度」の部分はそのまま整数の数値を使用します。
28度 - 次に「分」の計算ですが、「53」の数字に「60」を割り算します。
53÷60=0.8833333となります。 - 最後に「秒」の計算です。「15」の数字に「3600」を割り算します。
3600という数字は60×60から来ています。
15÷3600=0.0041666666となります。 - この計算結果をすべて足し算すると10進法の角度が求められます。28+0.8833333+0.00416666=28.88749999°となります。
Excelの計算
Excelを使って計算しましょう。
セル「A2,B2,C2」それぞれ度分秒を入力します。
E2のセルに計算式を入力しましょう。
(C2/60+B2)/60+A2
(15÷60+53)÷60+28=28.8875
となります。

【10進法】を【60進法(度°分’秒”)】へ変換計算
計算方法
つづいて、10進法「43.4212度」を60進法「43°25′16″」へ変換していきます。
- 43.4212の整数の部分が「度」となり、43度になります。
- 次に「分」の計算ですが、「43」整数の数字がなくなった0.4212の数字に「60」を掛け算します。0.4212×60=25.272となります。
こちらも同じく整数の部分が「分」となり、25分になります。 - 最後に「秒」ですが同じ計算方法になります。
「25」整数がなくなった0.272の数字に「60」を掛け算します。
0.272×60=16.32となります。
この数字の整数の部分が「秒」となり、16秒になります。
Excelの計算
Excelのセル「A4,B4,C4」にそれぞれ計算式を入力しましょう。

度
A4の数式=INT(E4)
「INT」は「小数点以下は切り捨て」というExcelの関数です。
43.4212なので43になります。
分
B4の数式=INT((E4-A4)×60)
(43.4212-43)×60=25.272
となり、答えの小数点以下を切り捨てた数字「25」です。
秒
C4の数式
=ROUND(((E4-A4×60-INT((E4-A4)×60))×60,0)
「ROUND」は「四捨五入」というExcelの関数です。
((43.4212-43.0)×60-INT((43.4212-43.0)×60))×60=
(0.4212×60-INT(0.4212×60))×60=
(25.272-25)×60=
16.32
「ROUND,0」なので、小数点以下四捨五入です。
16.32≒16
となります。
おわりに
今回のブログは【60進法】を【10進法】へ変換、そして逆に【10進法】を【60進法】へ変換する計算方法について解説させていただきました。
参考にしていただけるとうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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