勾配計算の基本:土木現場での%、‰、割分の完全解説
このブログ記事では、土木現場における勾配の重要性とその計算方法を詳しく解説します。
勾配は、道路や構造物の設計において欠かせない要素であり、正確な計算は安全で効率的な施工を実現する鍵となります。
本記事では、「勾配(%)(‰)」、そして「●割〇分」表記による勾配の表現方法を、実例を交えてわかりやすく説明します。
勾配とは
道路を車で走っていると「10%」や「6%」といった道路の勾配を示す数字を見かけることがあるかと思います。
これは、10%の上り坂や6%の下り坂といった、どの程度の上り坂や下り坂なのかを表す「傾斜の程度」の数字です。
法面勾配を表す「1割」や「2割」も同じく傾斜の程度を表す数字となっています。
1%=1/100=10‰「勾配」
%(パーセント)
1%勾配は「水平距離100㎝に対して垂直方向に1㎝」の勾配になります。そして、1/100となります。
2%勾配は「水平距離100㎝に対して垂直方向に2㎝」の勾配です。そして、2/100=1/50となります。
10%勾配は「水平距離100㎝に対して垂直方向に10㎝」の勾配です。そして10/100=1/10となります。
このように水平距離「100㎝」を基準にどの程度垂直距離があるのかで表します。
‰(パーミル・パーミリ)
1‰=0.1%となるので、「水平距離100㎝に対して垂直方向に0.1㎝」の勾配になります。そして、1/1000となります。
上の図のような下水道管の場合、水平方向1mに対して垂直方向に4㎜の勾配なので、「4‰勾配」となります。
法面勾配「●割〇分」
土木では法面の勾配を「●割〇分」という表現を使います。
下の図は「1割5分」の法面です。
法勾配は垂直方向「1」を基準にするので、1割5分の場合は水平方向「1.5」となります。
1割(1:1.0)です。
垂直方向1に対して、水平方向「1」です。
2割(1:2.0)です。
垂直方向1に対して、水平方向「2」です。
5分(1:0.5)です。
垂直方向1に対して、水平方向「0.5」です。
おわりに
今回のブログでは「勾配(%)」と「法面勾配(〇:●)」について解説させていただきました。
勾配とは、傾斜の程度を表す数字です。
「%」は水平距離1mに対して垂直距離1㎝で1.0%というように表します。
1/100は1.0%と同じです。
「‰」は1.0‰=0.1%となります。
法面勾配は垂直距離「1」に対して水平距離「1.5」で1:1.5(1割5分)というように表します。
ちなみに、1:1.0(1割)=100%=1/1=1000‰となります。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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