側溝【斜め切断】 落蓋式U型側溝300×300の計算ガイド
このブログでは、道路工事や造成工事でよく使用される落蓋式U型側溝300×300の切断における墨出し計算方法について分かりやすく解説していきたいと思います。
特に、側溝を自然に曲げる折れ点部分の切断方法に焦点を当てます。
側溝を切断する理由
まず、なぜ側溝を切断する必要があるのでしょうか?
道路工事などの施工現場では、用地の境界線に沿って側溝を設置することが一般的です。
しかし、境界線は常に直線ではなく、曲がりくねっていることが多いため、直線的な側溝だけでは対応できない場面があります。
このような場合、曲がり角を作るためには側溝を適切に切断する必要があります。
切断のポイント
上の画像のように自然な形で側溝を折るためには、2本とも同じ角度で切断する必要があります。
わかりやすいように図にしてみました。
下の図は折れ点の接続部分を分解した図です。
このように同じ角度で切断すると、接合部分の断面積が同じになり、キレイに接続できます。
計算方法のステップ
さて、具体的な計算方法に入りましょう。
落蓋式U型側溝300×300を斜めに切断するには、以下のようなステップで計算します。
小型の側溝は引っくり返した状態で切断することが多いかと思われますので、底から見た状態の断面で計算します。
比率の計算
側溝の幅(520mm)に対して切断する長さ(135mm)の比率を計算します。
135÷520=0.2596
となります。
勾配で言うと25.96%ですね。
切断位置の計算
次に、この比率を利用して側溝を裏返しにした底部分の切断位置を計算します。
この比率を踏まえて、側溝を裏返しにした底の部分の切断位置を計算してみます。
例えば、左側面取り部分は側溝の左端から50mm離れていますので、
50×0.2596=12.98mm≒13mm
とになります。
繰り返し計算
同様の計算を右側面取り部やその他の必要な部分に対しても行います。
最終的には、側溝全体で必要な切断位置を正確に割り出します。
ということで、同じく左面取り部から30㎜右側、50+30=80mm
80×0.2596=20.768mm≒21mm
次に、右側面取り部、50+30+360=440mm
440×0.2596=114.224≒114mm
そして、右側面取り30mm部分、50+30+360+30=470mm
470×0.2596=122.012≒122mm
まとめ
今回のブログでは、落蓋式U型側溝300×300の折れ点部分を切断する際の墨だし計算方法を紹介しました。
違和感のないキレイな折れ点を形成するためには、2本の側溝を同じ角度で切断する必要があります。
具体的には、側溝の幅に対する切断長さの比率を計算し、それを基に各切断位置を割り出します。
正確な計測と計算により、側溝のキレイな折れ点と機能的な接続が可能になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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