【SiTEHC 3D】入門|体験マニュアルで学ぶ3D建設データの基本①
3Dモデリングは現代の建設プロジェクトに不可欠です。
今回のブログでは、KENTEM(株式会社建設システム)が提供する「SiTEHC 3D」ソフトウェアを活用した3Dデータ作成の基本手順を紹介します。
「SiTEHC 3D体験マニュアル+サンプルデータ」をダウンロードし、実際に3Dモデルを作成する過程を丁寧に解説します。
初心者から上級者まで、このガイドは効果的な3Dデータ作成の基礎を学ぶのに役立ちます。
2D図面から3次元の世界への変換方法を一緒に見ていきましょう。
1回目の今回は、「図面取込み」→「座標設定」→「平面線形」までを設定していきます。
SiTEHC3Dは「KENTEM(株式会社建設システム)さん」の3D施工データ作成ソフトです。
平面図・縦断図・横断図の2D図面から3次元データを作成できます。
さっそく「SiTEHC 3D体験マニュアル」をもとに操作してみましょう。
SiTEHC3D体験マニュアル&サンプルデータ
体験マニュアルとサンプルデータをダウンロードしましょう。
SiTEHC3Dの「ヘルプ」または、ホームページよりダウンロード可能です。
こちらのサイトより「イノサイト」→「SiTEHC3D」の順でクリックします。
「SiTEHC3D体験マニュアル&サンプルデータ」をクリックしてダウンロードしましょう。
ダウンロードが完了したら、圧縮ファイルを解凍します。
「sitehc_sampledeta」には「SiTEHC3D体験マニュアルPDF」と「図面」フォルダが入っています。
SiTEHC3Dを起動してみよう
アイコンをダブルクリックして「SiTEHC3D」を起動します。
「新規作成」をクリックしましょう。
現場名を入力します。(分かりやすい名前を入力します。)
今回は「体験サンプルデータ」と入力してみました。
次に「参照図面を開く」をクリックします。
図面を取り込もう
参照する図面を選択します。
ファインダーが表示されますので、先ほどダウンロードした「図面」フォルダ内の7枚の図面を選択して「開く」をクリックします。
図面属性設定画面になります。
自動的に「平面」・「縦断」・「横断」の属性に、先ほど選択した図面が仕分けされます。
「図面を開く」をクリックします。
SiTEHC3Dに7枚の図面が取り込まれました。
平面図が表示されています。
座標を取り込もう
「座標一覧」をクリックします。
図面上にある座標一覧表をマウスで囲います。
マウスで囲った部分の数字や文字が紫色に変わります。
画面上で「右クリック」→「OK」をクリックします。
「座標一覧」が表示されます。
右側の「登録」にチェックマークがついていることを確認して「OK」をクリックします。
SiTEHC3Dの画面に座標が表示されて、取り込まれたことが確認できます。
起点・IP・終点の座標を読取ろう
このサンプルデータの平面図には「座標」が設定されています。
ですので、平面図画面上をクリックすることで座標を取得できます。
CAD図面上から「BP・IP・EP」点をクリックして座標を取得してみましょう。
「手動」をクリックして「文字/座標」をクリックします。
最初に平面図上の文字「BP」をクリックします。
座標入力画面に「BP」と表示されて取り込まれたことが確認できます。
次にCAD平面図上の交点を左クリックします。
BPのXY座標が座標入力画面に取り込まれます。
次に「IP,1」の文字と交点をクリックして座標を取り込みます。
最後に「EP」の文字と交点をクリックして座標を取り込みます。
座標入力画面に「BP・IP,1・EP」の座標が取り込まれたのが確認できます。
座標の取り込みが終わったら、平面図上を「右クリック」して「終了」をクリックします。
「手動」が終了します。
以上で座標の取込みは終了です。
平面線形を設定しよう
平面路線の設定を行います。
「平面」をクリックします。
路線設定が表示されます。
計算開始測点を№「312」と入力します。
追加距離が自動的に計算されて表示されます。
「OK」をクリックします。
平面線形「IP法」の画面に切替わりました。
「平面プレビュー」をクリックします。
参照図面と平面プレビューの真北方向を合わせたいときは、「回転」をクリックします。
そして、「参照図面と連動」を選択して「OK」をクリックします。
起点「BP」をクリックします。
「IP.1」をクリックします。
「EP」をクリックします。
主要点のクリックが終わったので、画面上を「右クリック」して「OK」をクリックします。
平面線形【IP法】の要素入力画面に、先ほどクリックした「BP、IP.1、EP」の座標が取り込まれます。
参照図面を「縦断図」に切替えて「IP.1」の種別を確認しましょう。
A(クロソイド要素)が表示されているので、このIPはクロソイドカーブと判断できます。
IP.1の種別を「クロソイド」そして、EPの種別を「終点」とします。
IP.1の「A1、R1、A2」の欄に数値を入力します。
手入力もできますが、手動抽出欄の「文字」をクリックすると、参照図面上の文字や数字をクリックすると抽出できます。
A=100.000をクリックします。
R=300.000をクリックします。
平面線形の要素入力終了です。
次に、センター座標を入力した要素から計算します。
「計算実行」をクリックします。
計算間隔を「20.0m」ピッチに設定して「OK」をクリックします。
BPからEPまでの区間を20.0mピッチで計算した結果が表示されます。
計算したセンター座標と平面図を重ねて確認できます。
「線形確認」をクリックします。
参照図面を平面図に変更しますか?と確認メッセージが表示されるので「はい」をクリックします。
画面上に表示されている線形を確認します。
測点が点滅して表示されるので、平面図と重なっているのかを確認します。
確認後は、画面上を右クリックして「終了」をクリックします。
平面図の測点と計算結果が合っているのかを確認します。
「平面照査」をクリックします。
平面照査の画面が表示されます。
「システムの丸め設定で照査」のチェックを外します。
「OK」をクリックします。
参照図面上で道路中心線の始点の要素(センターの線)をクリックします。
次に、道路中心線の終点を要素(センターの線)をクリックします。
「指定された道路中心線の測点の照査を行います。よろしいですか?」
という確認メッセージが表示されるので「はい」をクリックします。
計算結果と一致している場合は図面の測点に「レ点」が表示されます。
レ点が表示されない場合は、線形の要素の座標やパラメータそして半径などの値を確認します。
この平面図では、№316、№317+9.724、№318の測点にレ点が表示されません。
原因は座標の小数桁四捨五入の影響です。
平面照査を小数2桁で行うと、すべてにレ点が表示されます。
おわりに
今回のブログでは、「図面取込み」→「座標設定」→「平面線形」までの設定を解説させていただきました。
まず、「SiTEHC 3D体験マニュアル+サンプルデータ」をダウンロードし、解凍してソフトウェアを起動します。
次に、新規作成でプロジェクト名を設定し、ダウンロードした図面を取り込みます。
座標の設定では、図面上の重要なポイントを選択し、座標を取り込んで登録します。
平面線形の設定では、計算開始測点を指定し、クロソイド曲線やその他の要素を入力して線形を確定します。
最終的に、平面線形の照査を行い、計算結果の精度を確認します。
このプロセスを通じて、効率的な3D建設モデリングの基本を学べます。
にほんブログ村 |
にほんブログ村 |
にほんブログ村 |