「Excel」関数【ROUND】の使い方|合計が合わない時の対策
このブログでは、マイクロソフトオフィス「Excel」の関数「round」について、使い方とメリットを図を使ってわかりやすく説明します。
【ROUND】とは、「数値を指定した桁数に四捨五入した値を返します。」です。
つまり、四捨五入できます!という関数です。
関数を使わなくても四捨五入できるのでは?
四捨五入であれば、下の図のように「ホーム」タグのリボンの中にある「数値」で簡単に桁数を調整できるのでは?
そうです!この機能を使っても小数点以下の桁数を調整できます。
しかし、この機能をよく見てみると「小数点以下の表示桁数を減らす」または「増やす」となっております。
あくまでも「表示」だけが四捨五入されるので、中身の数値はそのままなのです。
例として、下の図のように「円」の面積を求めた表を作ってみました。
円の面積は、(円周率×直径の二乗)÷4で求めることができますね。
その式をセルに入れて計算すると、小数点3位~5位のものまで出てきます。
隣の列に、円の面積を同じように計算して、「小数点以下の表示桁数を減らす」を使い、小数点第1位に表示させてみました。
それぞれ円の面積を合計してみると「31.4」と表示されてしまいます。
実際に小数点第1位の数値を計算すると「31.5」になるはずなのですが、表面上だけが小数点第1位で、中身は左隣の列と同じ数字の小数点3位~5位のままなのです。
その為、合計は31.42355となり「31.4」という表示になっているのです。
関数「ROUND」使い方とメリット
では、関数「ROUND」を使ったものを隣の列に入れて計算してみます。
編集バーの横にある「ƒx」(関数の挿入)をクリックします。
関数の分類は「数学/三角」です。「ROUND」を選択して「OK」をクリックします。
「関数の引数」のウィンドウが表示されます。
「数値」に円の面積を求める数式を入れます。(C3*B3^2)/4
C3とB3はセルの番号です。2乗は「^2」で計算できます。
「桁数」については次のようになっています。
3 | 小数点第3位 |
2 | 小数点第2位 |
1 | 小数点第1位 |
0 | 小数点第0位 |
-1 | 1の位を四捨五入 |
-2 | 10の位を四捨五入 |
-3 | 100の位を四捨五入 |
ですので、今回は「1」を入力して「OK」をクリックします。
ROUNDによって計算された円の面積の数式を下の行までコピーして、合計してみましょう。
表示されている小数点第1位の数値をそのまま計算しています。
下の図のように、合計した結果は「31.5」と表示されました。
ROUNDで計算した数値は、表示された数値そのものですので、合計した際に「0.1」合わない!といったことがありません。
これが「ROUND」を使用するメリットになります。
おわりに
「ROUND」の使い方を説明させていただきました。
四捨五入した数値のセルを別な数式で使用する際は、「ROUND」を使っておく事をお勧めします。
セルに表示されている数値が、実際には小数点以下の数値が何桁か隠れていて、計算結果が微妙に合わなくなるといったことが無くなります。
同じ使い方の関数で、「ROUNDUP」(切り上げ)と「ROUNDDOWN」(切下げ)もあります。
金額の計算などで使われることが多いと思います。1,000円以下を切り捨てて表示したい時などにとても便利です。
以上、皆様のお役に立てたら嬉しいです。
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