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【画地関係】を使ってみよう|HO_CAD pao

まさあき
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HO_CAD paoは土地測量図の作成にも便利な2次元CADです。

その中でも、測量に関する機能をまとめた「測量」コマンドはHO_CAD paoの大きな魅力と言われており、現場のプロも活用しています。

本記事では、その測量コマンド内の「⑤画地関係」機能に注目し、初心者向けに使い方を解説します。

画地関係とは、測量で得た座標点を結んで地図上に「画地(区画)」を登録し、各区画の面積計算や名称設定などを行う機能です。

土地の境界線を結んで区画を登録することで、地積(面積)を自動計算してくれるため、土地家屋調査や登記図面の作成で大活躍します。

以下、HO_CAD pao初心者を対象に、「画地関係」機能の概要から基本操作をステップバイステップで紹介します。

「画地関係」機能の概要と用途

「画地関係」は、複数の測量座標点を一つの区画(画地)として登録し、その区画情報を管理・編集するための機能です。

具体的には、土地の境界にあたる点を順に結んで多角形の区画を作成し、区画ごとの名称(地番など)や面積を自動的に算出・記録します。

また、登録した画地(区画)は後から形状を変更したり削除したりでき、画地リストや求積表(座標面積計算表)の作成も可能です。

用途としては、たとえば地積測量図(土地の筆界図や面積証明図)の作成があります。

測量データから各筆(区画)の境界線をHO_CAD paoで描画し、画地関係に登録することで、自動で正確な面積値を得ることができます。

これは土地家屋調査士が行う境界確定や登記申請用図面作成など、実務の現場で非常に便利です。

また、一度登録した画地データは図面上で視覚的に管理できるため、複数の区画が入り組む敷地でもミスを減らし効率良く作図できます。

画地関係の基本操作手順

ここでは、「画地関係」機能を使って土地の区画を登録し、面積を求める基本的な手順を解説します。

事前準備:測点(座標点)の用意

まずは区画の頂点となる測量座標点を図面上に用意します。

すでに測量済みの座標データがある場合は、HO_CAD paoの測点一覧へ入力してプロットマークとして図面上に表示させておきます。

例えば、土地の境界点にあたる各角の座標を測点としてプロットします。

これが画地登録の下準備となります。

「画地関係」メニューを開く

HO_CAD paoの左側コマンドパネルから「測量」コマンドを選択し、その中の「⑤画地関係」機能を開きます。

画面上部のメニューバーに「画地関係」の操作項目が表示されます(※HO_CADでは測量コマンドをダブルクリックすることでも直接「画地関係」を開けます)。

画地関係メニューには、「画地登録」「登録内容変更」「画地削除」「求積表」「画地リスト」「分割マージ」「結線種別」「トポロジーチェック」といった項目が並んでいます。

ここでは、新しく区画を登録するため「画地登録」機能を使用します。

画地の登録(境界点の指示)

「画地登録」を実行すると、画地を構成する点を順番に指示するモードになります。

登録したい土地の境界に沿って、図面上の測点を順番にクリックしていきましょう。

基本的には境界線に沿って一周するように全ての角(頂点)を指示します。

測点の真上で【左クリック】するとその座標点を正確に読取ることができます。

なるべく測点にスナップして選択し、順序良くクリックしてください。指示点が3点以上になるとメニューに①指示終了が出現します。

すべての境界点を指示し終えたら、画面上で「右クリック→指示終了」又は、メニューの「①指示終了」ボタンをクリックして区画入力を完了します。

画地の作成方向は時計回り/反時計回りのどちらでもかまいませんが、後々の利便性を考えると自分の中でどちらかに決めておくことを推奨します。

この時点で、選択した点同士が結線(自動で線で結ばれ)されて多角形が描かれ、一区画(画地)が仮登録されます。

画地ダイアログの設定(名称・面積の確認)

「指示終了」を実行すると、ダイアログが自動的に開きます。

このダイアログ画面で、今登録した区画の情報を確認・編集できます。

まず名称欄にその画地の「名称」を入力しましょう。

例えば地積測量図であれば、その土地の地番を名称として入力します。

また、ダイアログは面積も自動計算されて表示されます。

HO_CAD paoが選択した座標点から区画面積を即座に算出してくれるので、電卓で三斜面積を計算するといった手間は不要です。

閉合型画地と開放型画地の切替えを「面積」の部分で行えます。

必要に応じて地目(用途)や所有者など他の項目も入力・編集できます。

公式の地積測量図では地目や所有者を記載しないケースもあるため、不要ならそのままで構いません。後で非表示にできます。

その他に、結線のペン種類・線種と、区画の塗潰しパターンも設定できます。

入力が終わったら「OK」ボタンをクリックして画地プロパティを確定します。

これで1つの画地(区画)登録が完了です。

求積表の作成(座標面積計算表の出力)

複数の画地を登録し終えたら、図面上に求積表(面積一覧表)を作成することも可能です。

画地関係メニュー内の「④求積表」をクリックします。

選択した各々の画地の座標面積計算表を自動生成できます。

例として、下図の左側4画地を左クリックで選択してみましょう。

画地をマウス指示すると選択セットに入り、選択済みの画地をマウス指示すると選択セットから除外されます。

選択が終わったら右クリックで「指示終了」又は「②作成実行」をクリックします。

①誤差判定表作成が【有】になっていると、求積表と一緒に誤差判定表も作成されます。

最初の画地について、座標面積計算表のダイアログが表示されます。
今回は4つの画地を選択したため、「1/4」から「4/4」までの4つの計算表を順に図面へ貼り付けていきます。

表の挿入位置を指示すれば、図面上に区画ごとの座標面積計算表が挿入されます。

コピーした表は後でまとめて[文編集]⇒⑥コピーした表の貼付で図面に貼り付けることができます。
この方法は、求積表を別の図面に貼り付けたい場合に便利です。

面積表の文字サイズや体裁は、HO_CAD paoの文字設定や縮尺に依存するので、必要に応じて文字環境を調整してください。

画地のグループコードが設定されていると、同じグループコードを持つ画地を一括で処理します。
この場合は、画地名の先頭に(A)(B)(C)又は(イ)(ロ)(ハ)の記号がついていればその順番に作成されます。
この場合の記号は半角文字である必要があり、先頭には(が必要です。

以上が基本的な操作手順です。

画地の編集

一度登録した画地は、後からでも編集可能です。

表示設定の編集

画地の表示設定は「測量関係の設定」で変更できます。

画地変形

区画の形状を変更したい場合は画地上で「右クリック」すると、「画地変形」機能で座標点を追加・削除できます。

左クリック:結線を指示すると測点の追加になり、構成点の測点を指示すると構成点の入れ替えになります。

右クリック:構成点の測点を指示すると構成点から測点を除外します。

各地の形状変更は以下の3通りの処理が可能です。

  1. マウス指示した結線間に構成点を追加します。
  2. マウス指示した測点を別の測点と入れ替えます。
  3. マウス指示した測点を構成点から除外します。

画地登録内容変更

名称等を変更したい場合は「登録内容変更」でダイアログを再表示させて画地の属性編集ができます。
ここで画地をマウス指示すると下図のダイアログが表示されます。

このダイアログでは構成点の直接変更や除外のほか測点種別などの変更もできます。

画地削除

不要になった区画は「画地削除」で削除することも可能です。

操作方法として、削除する画地をマウスでクリック(左右の違いはありません)します。

画地をマウス指示すると選択セットに入り、選択済みの画地をマウス指示すると選択セットから除外されます。
「①指示終了」をクリックすると選択セットの画地をすべて削除します。

分割・マージ

画地を左クリックでマウス指示すると分割となります。
分割点を左クリックで測点を指示します。
1つ目を左クリックすると補助線がポインターを追いかけてくるので、そのまま2点目の測点を左クリックします。

マージ(融合)する一つ目の画地を右クリックします。
マージする2つ目の画地を左クリックすると融合します。

ディゾルブ

同じグループコードを持つ画地をディゾルブ(融合)して一つの画地にします。

ここでマウス指示できるのはグループコードが設定してある画地に限られます。

ディゾルブする画地をマウスでクリック(左右の違いはありません)します。

結線種別

画地の結線ごとに、名称・ペン・線種・線色 の属性を設定することができます。
これは、結線ごとに大字界とか丁目界とかを設定して、差別化して表示させようという意図です。

複数の画地が隣り合っている結線をマウス指示した場合は、常に指示点にある全ての画地の結線が選択されます。

画地の結線上で左クリックしていきます。
選択が終了したら右クリックすると下図の選択メニューが表示されるので設定する属性名をクリックします。

「①結線種別設定」をクリックすると結線種別の設定ダイアログを表示する。

「②自動区切線付与」:日の丸状の画地の区切り線の結線種別を自動的に付与します。

トポロジーチェック

隣り合う画地同士の結線の整合性をチェックし、怪しい測点を抽出します。

「画地関係」を使うことで得られるメリット

「画地関係」機能を活用すると、手作業では得られない多くのメリットがあります。

面積計算の自動化による正確性向上

境界点をクリックするだけでHO_CADが瞬時に面積を計算してくれるため、人的ミスが減ります。

しかも、一度登録した画地は関連する測点を移動・修正すると形状と面積が即座に更新されます。

境界点を動かせばリアルタイムで面積に反映されるので、変更が生じた場合でも再計算漏れや書き換えミスが起こりません。

作図と計算の一体化による効率化

区画線の描画と面積算出・一覧表作成までを一貫してHO_CAD内で行えるため、別ソフトへのデータ転記や電卓での計算が不要です。

その分作業がスピーディーになり、大幅な時間短縮につながります。

特に複数区画のある現場では、各画地の面積を自動集計できるメリットは計り知れません。

データ管理と再利用性

画地情報(名称・面積・境界点など)は図面データ内に保存されるため、後から図面を開いてもすぐに各区画の詳細を確認できます。

画地リストで一覧をコピー&ペーストすれば他のソフト(例えばExcel)に転用することも可能です。

同じく座標面積計算表も他のソフト(例えばExcel)に貼り付けることができます。

現場をまたいで過去の図面データから参照する際も、画地名や面積情報が残っていることで再利用しやすくなります。

信頼性と専門図面への対応

HO_CAD paoは測量製図に特化した機能を持つため、公式書類に必要な図面も信頼性高く作成できます。

画地関係機能で作った図面は、精度が求められる土地境界確定図や登記用図面の要件にも応えられます。

まとめ:画地関係機能を活用してみよう

HO_CAD paoの「画地関係」機能は、測量図面の作成において強力な味方となります。

区画を登録することで自動的に面積が算出され、表作成までできるため、手計算や別途ソフトでの処理が不要になります。

これは業務の効率化だけでなく、正確性の向上にも大きく寄与します。

実務で培われた信頼ある機能ですので、初心者の方もぜひ恐れずに挑戦してみてください。

最初は戸惑うかもしれませんが、操作に慣れれば「測量→画地関係」のワークフローが作図作業を劇的にスピードアップしてくれるはずです。

「百聞は一見に如かず」ですので、本記事を参考に実際にHO_CAD上で画地登録を試してみましょう。

きっとその便利さに驚くことでしょう。

では、あなたもHO_CAD paoの画地関係機能を使って、効率的で正確な測量図面作成にチャレンジしてみてください。

ぜひ一度使ってみてください!きっと作業時間短縮と精度アップを実感できるはずです。

お読みいただきありがとうございました。

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川下 政明
川下 政明
土木施工管理技士
川下政明(かわしもまさあき)です。
土木施工管理歴30年以上のベテラン施工管理技士として、現場のリアルを発信中!
■施工管理のノウハウ
■測量のコツ・CADの活用法
■パソコンを使った業務効率化
【保有資格】
・1級土木施工管理技士
・2級管工事施工管理技士
・2級舗装施工管理技士
・測量士
・採石業務管理者など
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