電子レンジで【含水比】を測定しよう
まさあき
建設ナビ
建設工事において、土の締固めは極めて重要な作業工程となりますが、過度に締め固めてしまうことは逆効果になります。
このブログでは、締固め過ぎのリスクについてお話しします。
土を締固めると密度が高くなるため、強度や遮水性等の工学的特性が改善されます。
しかし、含水比が高く、細粒分を多く含んだ土を過度に締め固めると、土を練り返すことになって強度を低下させる場合があります。
この土の状態を【オーバーコンパクション】と呼びます。
この【オーバーコンパクション】に至るまでに締固め作業を止める必要があります。
また、寒冷地では、冬季に地盤中の水分が凍結・膨張して地表面が盛り上がる凍上現象が問題になります。
凍上が起こると、毛管水の作用により地盤内の未凍結層から凍結した地表面に向かって水分が供給され、凍上が成長します。
このとき土の間隙が小さいほど毛管作用も大きく、地盤内から地表面に向かっての水分の供給が盛んになります。
このため、欧州の道路建設では、礫などの粗粒材を締め固める際、過度の締固めにより粒子が破砕して間隙が小さくならないよう細心の注意が払われています。
過締め固めにより、土を締め固めることで密度が上がり、強度や遮水性などの特性が向上します。
しかし、含水比が高く、細かい土を過度に締め固めると、強度が逆に低下する「オーバーコンパクション」状態になることがあります。
オーバーコンパクションにならないよう転圧作業が終わったエリアがわかるような工夫が必要となります。
今回のブログは以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
土質試験
基本と手引き【第三回改訂版】
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