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三國浩明さんの「建設業のための原価管理術」という本を読ませていただきましたので、簡単に感想をお話ししたいと思います。
内容が気になった方は、ぜひ本を手に取って読んでいただけたらと思います。
この本を一言でいうと
「『どんぶり勘定』から脱却し、デジタルツールを活用したシンプルな原価管理によって、確実に利益を生み出す会社へ変わるためのノウハウ本」です。
あえて3つのポイントに絞ると、以下のようになります。
- 課題: 建設業界にはびこる「どんぶり勘定」や無駄をなくす。
- 解決策: 完璧を目指さず、「労務費」などから始める極力シンプルな原価管理を行う。
- 手段: デジタルツール(原価管理システム)を導入して手間を省き、利益を「見える化」する。
日々の業務に追われて利益が残らない中小建設業が、いかにして赤字体質を抜け出し、会社を成長させていくかについて実践的なノウハウが詰まった一冊です。
建設業にはびこる「無駄」を知る
多くの建設会社で利益が出ない原因は、日常業務に潜む「無駄」にあります。
- 雑な見積もり提示: 現場の感覚やどんぶり勘定で見積もりを出すと、結果的に赤字になる危険性があります。
- 適当な請求管理: 追加工事が発生しても口約束で済ませてしまい、最終的に請求できず赤字を出してしまうケースが散見されます。
- 成果の未数値化: 工事ごとの利益が数値化されていないため、儲かる工事と儲からない工事の判別ができず、無駄なお金を払い続けてしまう可能性があります。
原価管理で利益を「見える化」する
原価管理の最大の目的は「利益を生み出すこと」です。
難しく考える必要はなく、まずはできるだけシンプルに始めることが大切です。
- 実行予算を立てる: 工事を受注したら、あらかじめ実行予算(原価予想)を立てます。
- 労務費から集計を始める: 原価は「材料費・労務費・外注費・経費」に分かれますが、最初は「労務費」と「それ以外」の2つに分けて集計し、比較することからスタートするのがおすすめです。
- PDCAサイクルを回す: 実行予算(Plan)に対して実績(Do)を確認(Check)し、差異があれば原因を突き止めて改善(Action)するというサイクルを回すことで、利益体質へと変わっていきます。
デジタルツールで原価管理の手間を一掃!
「原価管理は面倒くさい」というイメージを持つ方も多いですが、システムを導入することでその手間は劇的に削減できます。
- 業務の一元化: 原価管理システムを使えば、見積もり、発注、仕入れ、請求などのデータを一元管理でき、一度の入力で様々な帳票が自動作成されます。
- クラウドサービスの活用: クラウド型システムなら、現場や外出先からでもスマートフォンで日報入力や原価の確認が可能です。 システムの導入は、属人化した業務の効率化だけでなく、社員の働き方改革や人材定着にもつながります。
経営者が押さえるべき「3つの数字」
原価管理を徹底し、会社を成長させるために経営者が把握すべきなのは、以下の3つの数字です。
- 全社年間利益計画: 1年間で得ようとする利益目標。
- 完成済工事利益: 決算期の中で、すでに完成している工事の利益。
- 期中予想利益: 未完成の工事から得られる見込みの利益。
どんぶり勘定から卒業し、デジタルツールを活用したシンプルな原価管理を実践することで、建設業は必ず利益を生み出す体質へと変わることができます。
まとめ
以上で、三國浩明さんの「建設業のための原価管理術」の要約となります。
詳しく読みたい方は、ぜひ三國浩明さんの『利益を生み出す建設業のための原価管理術』を手に取ってみてください。
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現場で利益は決まります。
だからこそ、現場で原価を見ることが大事です。
まずは労務費だけでいいので、確認してみてください。
一緒に、利益が残る現場を作っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ABOUT ME
川下政明(かわしもまさあき)です。
土木施工管理歴30年以上のベテラン施工管理技士として、現場のリアルを発信中!
■施工管理のノウハウ
■測量のコツ・CADの活用法
■パソコンを使った業務効率化
【保有資格】
・1級土木施工管理技士
・2級管工事施工管理技士
・2級舗装施工管理技士
・測量士
・採石業務管理者など
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