過積載防止【自重計】の使用方法についてわかりやすく解説します
このブログでは、10tダンプトラックに搭載されている「アナログ式自重計」の使用方法についてお話しします。
10tダンプトラックには荷台に積んだ土砂などの重さを計ることができる「自重計」が付いています。
建設現場から10tダンプトラックで、残土などの搬出を行う際に、自重計による過積載防止を行う場面が多いと思われます。
その自重計を正しく使用する方法を画像を使いながら分かりやすく解説します。
テールゲートをロックする
最初に、荷台から土砂がこぼれていかないように、荷台後方のテールゲートの手動開閉レバーを「閉」にします。または開き止ピンを差し込みます。
ダンプトラックの車両によってテールゲートの開閉装置は、自動開閉装置の実の場合と自動・手動開閉装置併用の2種類があります。
エフゲートのようなテールゲート上開き式の場合はリンク機構でテールゲートを固定しているのでそのままの状態で行います。
荷台を5㎝上げる
次に、ダンプレバーを操作して荷台前端を5㎝ほど上げます。
大きく上げてしまうと正しい数値が計れません。
ちなみに、1mほど上げて測定すると重心が後ろにいくので、重量が1~2tほど軽くなってしまいます。
自重計のコックを開ける
荷台を5㎝ほど上げたら、自重計のコックを「開」方向にゆっくり回します。
目盛を読取る
コックを開くと針が動きます。
針が静止したら目盛(積載重量)を読取ります。
自重計の測定誤差は通商産業省運輸省令第1号で最大積載量の「+25%、-15%」と定められています。
コックを閉める
測定が終了したら、ゆっくり荷台を下げます。
自重計のコックを「閉」方向に回します。
自重計のコックを「開」状態のままで走行すると故障の原因となります。測定後は確実に「閉」状態にしましょう。
おわりに
今回のブログでは10tダンプトラックに搭載している「自重計」についてお話ししました。
荷台を5㎝程度上げて測定するのがポイントです。
荷台を上げ過ぎてしまうと重量が軽く表示されます。
荷台を上げてから自重計のコックを「開」にして測定します。
測定後は荷台を下げて、必ずコックを閉めましょう。
自重計は外に露出している状態なのですぐに汚れてしまい、目盛が読み取りづらくなっていきます。ビニールなどで養生して走行することをおススメします。
自重計のコックは長期に使用しない場合でも、1か月に1回は回して固着を防止してください。
以上となります。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
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