「手紙屋」~僕の就職活動を変えた十通の手紙~を読んでみました。

まさあき
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喜多川 泰さんの「手紙屋」は、ストーリー仕立ての読みやすい書籍です。

就職活動中の主人公と「手紙屋」との10回の文通で、主人公が大きく成長していく物語です。
この本を読んで、会社とは、働くことの意味をもう一度考えさせられました。

そして、「情熱」を持って「行動」し続けることの大切さを知りました。

エピローグはとても素晴らしいものになっております。是非とも手に取って読んでいただきたい1冊です。

1通目「物々交換」

世の中の多くの人は「欲しいものはお金を払って手に入れる」という風に考えて生きています。

欲しいものを手に入れる基本は、「物々交換」である。

相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分が持っているものの中で相手が欲しがるものとを、お互いが丁度いいと思う量で交換している。

働くという行為も物々交換

会社が持っているものの中で自分が欲しい「お金」や「安定」と、自分が持っているものの中で相手が欲しがる「労働力」や「時間」をお互いが丁度いいと思う量で交換している。

会社が欲しがるものは時間と労働力以外にもたくさんある。
他人が交換したがる「あなたが持っている素晴らしいもの」にたくさん気付くこと。

笑顔や言葉も物々交換の対象となるのです。

あなたには他人が欲しがる魅力がたくさんあり、それを見つけて、磨いて出し惜しみしないでどんどん周囲の人に提供する。
きっと思ってもみない様々なものが手に入るはずです。

2通目「称号」

出会った人すべてをあなたの味方にする魔法の方法。それは、相手にこうなってほしいという「称号」を最初に与えてしまうこと。

相手を変えることはできない

すべての人にあらゆる性格が備わっている。

相手が持っている性格の中で欲しいもの引き出してあげる存在になること。
そして、相手の性格を引き出してあげる方法が「称号を与える」ということ。

人は与えられた「称号」どおりの人間になろうとするからなのです。

周囲の人に対して、今までの経験からではなく将来こうあってほしいという与える人になるだけで、あなたの人生は一転する。

直接本人に話す場合に限らない。
「people will talk」
人はどうしても話したがるもの。その言葉はめぐりめぐって、必ず本人に届くことになる。

3通目「天は自ら助くる者を助く」

天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)

10年たったら世の中は大きく変わります。
今は絶対に安泰だと思われている職種や企業が、40年後もそうだという保証なんてない。
今、生き残っている大企業も、実はもうだめかもしれないと思うような荒波を幾度となく乗り越えたからこそ、この世に存在しているのでありこれからも乗り越えなければ存在できないのだという事実を知っておかなければなりません。

自分の会社が、安泰かどうかは、案外多くの人が気が付かないもの。それは、日本のほとんどの会社では、入社してから数年間はどんな勤務態度でも、もらえる給料に差が生まれないからです。

多くの人は給料を自分に対する評価だと思っているので、「自分も手を抜いたほうが得だ」と考えるようになってしまう。

自分本位で考えてみると、同じ金額がもらえるなら楽な方が得だと思うかもしれないが、そういう過ごし方は、自分の力で生きていこうとする姿勢に欠けている。
他の真面目に働いている人の頑張りがあるから、手を抜いても給料がもらえているという事実を忘れてはならない。

身を粉にしては働くのがばかばかしい。そう思ってみんなができる限り少ない労働力で多くの権利を得ようとし始める中、割に合わないとかを問題にするのではなく、純粋に仕事を一生懸命やることに生きがいを感じる人が一人はいるんです。

何かあった時に頼りにされるのはそういう人であり、他の人達はその時になって「安泰じゃなかった」と初めてわかる。

「平時はあなたの頑張りで他の社員の分まで給料を稼ぎ出す」

これほどカッコいい生き方はない。同時に有事にはそれまでの頑張りが認められその人だけが荒波を乗り越えた後認められた存在になる。

自分ではどうにもしがたい境遇に陥ってしまう人たちは、「他力」を当てにして生きている。

どんな状況になっても成功する人、それはどんな環境に身を置いていても人生を自分で切り開こうとする人。

他者に守ってもらうのではなく、自分にできる精一杯のことをやる人。
見返りとして何がもらえるのかを考えて自分のすべきことを決める人ではなく、報酬に無関係なくその時そのときに自分のベストを尽くして毎日を生きようとする人。

4通目「思い通りの人生を送る」

「人生は思い通りに行く」
多くの成功者が座右の銘にする言葉です。

「人生は思い通りにはいかない」
夢を実現できなかった、最も多くの人たちが感じる人生の教訓です。

頭の中にいつも「天秤」を用意する。

天秤の片方の皿の上には、あなたの手に入れたいものを載せます。そして、それと釣り合うものを、釣り合う量だけ、もう片方の皿の上に載せたときに、あなたの欲しいものが手に入る。

反対の皿に必要なものを必要ながけ載せて、自分の欲しいものを手に入れてきた成功者たちにとっては、それらが手に入ることは「当然」の結果なのです。

一方で、人生は思い通りにいかないと悩んでいる人の多くは、片方の上に載せる努力が足りずに欲しいものが手に入らなかったことを「人生は思い通りにいかない」というのです。

それにもかかわらず、欲しいものが手に入ってしまうことが、人生の中では何度かある。
それこそが「本当のピンチ」なんです。
そういうことが一度あると、その後の人生においてそれを期待することになるかもしれません。

成功の人生を送る人にとっては、起こる出来事にラッキーとアンラッキーの区別はありません。
どんな出来事も自らを成長させる糧に変えて、たとえどれほどの不運に見舞われたとしても、その経験がなければ手に入れることのできないような成功を実現しようとします。
そして普通の人が、ついてない出来事や失敗として片づけてしまうことを、自らの成功のために必要不可欠な「材料」にまで昇華してしまうのです。

5通目「ある人の人生」

この世に生を受けた誕生日があるということは、いつしか年をとりこの世を去る日がやってくるというもの、全ての人間そして、全ての法人に共通している事実。

幸せに長生きする法人とは、

  • 多くの人から長期にわたって必要とされ続けること
  • 収入内の生活をすること

私たち人間の一生と法律上の人間である法人の一生がここまで似通っていることを考えると、私たち人間もこの二つを達成して生きていかなければいけない。

就職活動は大好きになれる人探しです。その人の財力や知名度で選ばず、性格で選ぶのが長い目で見ると一番いい。

6通目「自分に向いていることを探さない」

学校教育は、種類の違う様々な種を全部一つの鉢(教室)の中に入れて、それを育てる人(先生)たちが自分なりに最も多く芽が出るだろうと思う方法で育てるようなものです。

当然ながら、その育て方があっている種もあれば、芽を出すことすらできない種だってある。でも、その種がもともと才能がなかったと言いきることはできない。
育て方さえ間違えなければ、全ての種は芽を出し、茎をのばし、葉をたくさんつけて、花を咲かせ、たくさんの実をつけるものです。

「自分の夢」に向かって自らの進むべき道を決めようとしているのではなく、自ら進んだ先に「自分の夢」を当てはめようとしている。
就職する先は「将来を制約する場所」ではないのです。その先なんだってできる「自由な場所」でしかないのです。

人生のスタート地点は全ての人が違う。何処からスタートしても自分の目指すゴールにたどり着くことができる。
就職する先は、その職種や企業によってたどり着くゴールが制限されてしまうようなものではないのです。

「どんな職業が自分に向いているかわからない」

「ある仕事が自分に向いているかどうかは、やってみなければわかりません」探しても見つからないもの。

むいていなくてもいいからその会社の活動が自分をワクワクさせる。そんな会社を探してみては?

「会社」という船で、大海原へ出航しようとしています。

船の大きさと航海の危険性にそれほどの相関性はありません。
小舟でも船長の腕が確かならそう簡単に沈んだりしません。

大切なのは、「どの船に乗るか」ではなく、その船が「どういう目的で航海しているか」。

7通目「急がば回れ」

夢や目標を持つと必ず壁が現れます。
大きな夢を描く人ほど大きな壁が現れます。

その壁を乗り越える事だけに集中してしまいます。
実は乗り越えることよりも、どう乗り越えようとしたかのほうが遥かに重要なのです。

例えば保育士になるために、大切なのは「保育士になる」ことではなく「どんな保育士になるのか」ということです。

どうやったら目標にたどり着けるかという「必要条件」だけを満たそうとするのではなく、少しでも素晴らしい保育士になれるよう、様々な経験をしたり必要条件を満たす以上の勉強をします。

多くの人は何が最短ルートなのだろうと考えがちです。
でもそれがかならずしも最良のルートではないのです。

「しっかりとしたゴールを持ち、常にそのゴールを忘れない」事が大事だとよく言われます。しかし、素晴らしい成功の人生を送るためにはそれ以上に大切なことがあります。それは・・・

「今、目の前にあるものに全力を注いで生きる」

ことです。

社会という大海原に出るにあたって、その船が誰のものであるか、船は大きいか小さいかなんて、実はどうでもいいんです。
大事なのは、その船が何を目的として航海するか、なのです。

それこそが「人生の目的」であり、それが達成されることが、「夢の実現」であると考えます。

人生を通じての目標をしっかり持つことです。それを持ったときから自分の人生が始まります。そして、それさえあれば、その目的のために「今日を生きる」という確固たる生き方ができるようになります。

8通目「あなたの成功は世界を変える」

大きな夢を持つということは、大きな壁を乗り越えなければいけないということと同義です。

あなたの描く夢が大きければ大きいほど、現れる壁は大きく、乗り越えるのが困難なものになります。
これは事実です。
でも、壁が高くなればなるほど、あなたを応援する応援団は多くなります。
これもまた事実です。

あなたの成功によってこの日本が、いや世界が変わるのです。

9通目「自分を磨き、行動する」

自分を変えてくれるような本を読み、自分の意見を書き綴っていく。
このことで自分を磨くことができます。

そして、常に動き続けること。
このことは、自分を磨き続けることより大切です。

「止まっているものは、止まり続けようとする。動いているものは動き続けようとする」

これは私たち人間の生き方にも当てはまります。

何の行動も起こさず、じっとしているだけでは何も動きません。そういう人は止まり続けようとします。一方、初めに止まっているものを動かすのは大きな力がいりますが、いったん動き始めてしまうと、動き続けようとするものです。

行動を始めること。

「転がる石に苔はつかない」

動き続けているものにホコリがかぶることはないのです。

「止まっている人は、止まり続けようとする。動いている人は、動き続けようとする」

10通目「人生の始まり」

「成功する人と、失敗する人の違い」

夢を叶えることができなかった人たちが、その理由を自己分析すると必ずこう答えます。

「私には才能がなかった」

夢を叶えることができた人たちが、その理由を質問されるとこう答えます。

「どうしてもやりたいことを、情熱をもって続けてきただけです」

才能とはあらかじめあるものではなく、自らの努力で開花させるものです。
そして、才能を開花させるものは、開花させようとする「情熱」なのです。

「失敗した人は才能を理由に挙げる。成功した人は情熱を理由に挙げる」

夢を叶えるために、才能は必要ありません。
ただ必要なのは、それをやりたいという「情熱」だけです。

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川下 政明
川下 政明
土木施工管理技士
川下政明(かわしもまさあき)と申します。
土木施工管理歴30年。
地場の建設会社に勤務しております。
1級土木、2級管工事、2級舗装、測量士、採石業務管理者を保有しております。
このブログは、工事現場に関する「施工管理」・「測量」・「HO_CAD」・「JW-CAD」・「パソコン」などについて発信しています。
参考にしていただけると嬉しいです。
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